店内にお客は誰もいなかった。



静かに流れる時間が、とても心地いい――



穴場、といってもいいくらい。







「・・・潤、


決まった?」





『うぅ~ん・・・


カルボナーラか、和風きのこか・・・』





さっきからずっと悩んでる


だって、すっごく美味しそうなんだもん!



どっちらかなんて・・・



選べない・・・っ





「わたしのオススメは、


和風きのこですかね?」




『わっ!!』




「あ、驚きました?


いやぁ、すっごい迷ってるみたいだったので。



えっと、どうします?」





い、いつの間に隣に?


まぁ、いいか!





『じゃ、和風で!!』




「かしこまり~」