やさしい木の色



その、木のテーブルに敷かれる

真っ白なクロス



優雅に流れる音楽



香ばしいコーヒーの香りと、

おいしそうな匂い




その全てが、


この空間にマッチしていた。






『すてき・・・』




思わず声に出てしまう




「ありがとうございます」




バーの向こうで、にこりと微笑みながら

お礼を言ってきた、マスターさん




『つい声に出ちゃって』




つられてあたしも微笑む




「それはそれは。


お好きな席へどうぞ?』





あたしたちは

店の一番奥、


店内を見渡せる、窓際の席に座った