『あ・・・


あそこ・・・』




「あそこ?」




『うん!


あそこがいい!!』





あたしが指差したのは、



周りの華やかなお店と、全然雰囲気の違う


少しレトロ感漂う外見のお店だった。





「・・・わかった」





周りから見て

あまりお客が入ってないように見えたが、


逆に、ソレが気に入った。




どんなレストランなのか、


知りもしないが・・・



とてもわくわくした。







――カランカラン



ドアについている、綺麗な鈴の音が


あたしたちの来店を知らせる





『う、わ~・・・』




そこはまるで、

ログハウスを連想させるようだった。