石山先生に…、




ぎゅっと手を握られ、





「さっ、行こう!」




と言われて時間は動き出し…、音楽室の前まで。






私が、ドアを開けて先生に先に入ってもらうと……






石山先生は、その場で立ち止まったまま。





だって、中に入れば中学生じゃなく、いいお歳の懐かしい面々なんだから……







「なんで………
君たちがーーーー」






そんな石山先生を、私は指揮台へ促し、






「先生、この曲をお願いします」







と、タクトと楽譜を指し示すと……






石山先生は、私の顔を見て唖然としたまま……