思わず、







「先生…、ここってー……」








言った途端に、恥ずかしさで下を向いたら…







「麻夜。ここなら、ゆっくり話が出来るでしょ?イヤだった?!」







なんて、甘い声で言われたら、たちまち石山先生の魔力に虜にされたようにー……






気づいたら、「イヤじゃないー……」って答えてた。






車から降りたら、石山先生は私の手を取り、優しく繋いでくれてー……







石山先生の大きくて温かい手に、少しずつ緊張が和らいで……







またひとつ、私の気持ちは前に歩き出したんだー……