なにやってんだ俺は。あんなキス本条に見せ付けて。
ただ俺は繭が俺の物だって知らしめてやりたかっただけ。このWデートがいい機会だ。本条に俺達の間に入り込むスキはないぞって教えてやんないとね。

ったく…俺は大人げないなぁ〜…。



「ね、祐真。Wデートはやめとこうよ」

「いいじゃん、だって繭足立たないでしょ?」

「……///」



可愛い。
繭は絶対誰にも渡したくない…あんな思いをまた絶対にしたくないから。

繭の髪、サラサラだな。
真っ黒でツヤツヤ。

触ると柔らかくて…。俺は繭のこのサラサラした髪が好き。








30分くらいして佐倉達が戻って来た。


「せ…先生///私達、邪魔じゃないですか…?」

「ううん、大丈夫。じゃあ次のとこ行こうか?」

「あ、はい///」



にしても祐真は何を考えてるんだろう。
Wデートしたってなんのメリットもないはず…なのになんで??


「ね、繭さ。足大丈夫?俺支えようか?」

「…いや///いいよ」