ムカつくムカつくムカつく!!!!
なんなんだよ!?あれは!!
『可愛いげがないでしょ?』だぁ!!?
ふざけんな!私なんか別に可愛くないし!
てか、テメーに可愛いとか思われたくねぇし!
見直して損した!!



………ったく、バカ柳川め。

あーあ。勢いで掲示板見ないなんかいっちゃって〜。どうするよ?私。
まぁ、時間ずらして見に行こー…っと。

そして、再び掲示板に向かう私。


「萌花達何組だったんだろ」


同じクラスかな?違うクラスかな?




それより気になることがある。
それは『担任』だ。

誰なんだろ?

「おっ。掲示板みーっけ」

さすがにもう皆教室に行ったみたいだな。
むしろそっちの方が好都合だ。
なぜなら、私は人混みが大の苦手だからだ。








…………ん?誰かがいる………?



私はその人影に近づいていく。



あ!!!!柳川ー!!!なんで此処にいんの!?
しかも寝てるし……。まずくない?コレ上の奴らに見られたら終わりじゃん。

仕方ない、起こしてやろう。
柳川、私に感謝しろよなっ!!助けてやるんだから。
…の前に掲示板を確認しよ。


「ふむふむ…」






一組
20笹川 繭

21佐倉 萌花


お!やったじゃん!萌花と同じクラスだ。
で、要らないおまけも…。

14本条 祐介

ホントどうにかしてほしいな。
中学でも私達は三年間一緒のクラスだったんだよね。


そして案の定、担任は柳川だった。
あーあ…。私の一年はもう終わったよ……。

ま、とにかく柳川を起こそうか。
邪魔だし。


「柳川っ!起きろーっコラ!早く起きろー!」

「…ん…?あー?あれ…俺寝てた?」

「バッチリ。ガチで寝てましたよ」

「で、君が起こしてくれたってわけだ?」

「まぁ、そんなトコ」

「ありがとな〜助かったよ。校長とかに見られてたら即クビになってた」

アハハとわらける柳川を見て私はあったかい気持ちになった。

「別に。柳川があんまりにも邪魔だったからね」

「『柳川…』?なんで俺のこと苗字で呼んでるわけ?」