「笹川ー!資料作り手伝ってくれるかな?」

「え、あ、はい」

少々周りから聞こえてくるブーイングは放っといて…と。

「先生じゃあ俺も手伝います。人出が多い方がはかどりますよね?」

「いや、少ない方が「あ、手伝ってくれるならお願いするよ」

私は萌花に口パクでごめんねと謝ると萌花は笑を返してくれた。

「……まぁ、いいだろう。じゃあ多目的室に行くぞ」

私は気付かなかったんだ。この祐介の言動に深い意味があることに。

それで私は後悔する。