「そうなの?」

「えぇ、まぁ懐かしくて」

「お母さんどうかしたの?」

「実は不倫相手と心中しちゃったんですよ」

「そんなことが…」

「でも、私は今もお母さんが大好きなんです」

「そう…繭ちゃんは偉い子ね」

「アハハ、そうでもないですよ?あ、着きましたよ!」

「あら、ホントだわ」

「呼びますね!ちょっとここで待っててください」





<ガラッ>

「柳川先生ー!お客さんですよー!!」

「あっ!繭ー!」

「今先生のお姉さんが来てるから行ってきて!」

「………待て待て待て!お姉さん、今お姉さんって言ったか?」

「そうだけど?」

「繭、あのなぁ〜 アレ男だよ。正真正銘の男!」

「えぇっ!!ウソ!ホントに!?」

「ちゃんとした男!趣味だよ、あの意味不明な格好は」

「人聞き悪いわねェ〜祐真は〜」

「来たよ〜。ったく、兄貴は冗談が過ぎるんだよ」

えぇ〜…お兄さんだったのォ〜〜?
待って…。じゃああの柔らかかった胸は?
あのスタイルの良さは?
頭イテー…混乱してきた。

「あの〜…じゃあその胸は…?」

「あぁ!これ?これはシリコンの入った袋を服に詰めてただけよ〜」