「うん!ホントだよ!」

「それで?返事はなんて言ったの?」

「もちろん『はい』に決まってるよ〜!かなり嬉しかったんだぁ〜!」

「よかったね〜!てか、私も報告しなきゃいけないことがあってさ」

「え?何?」

「出来れば黙っててほしいことなんだけど…」

「大丈夫!私、口固いから!」

「わ…私ね、柳川先生と付き合ってんの」

「ウソ!!ホントにィ!?」

「シーッ!萌花、声デカイよ!バレちゃうじゃん!」

「あっ!ごめーん!つい」

「だから、このこと黙っててほしいんだ」

「分かった!頑張ってね!」




なんか、言ってよかったんだろうか。
それよりも、祐介の奴…私に告ってきたくせに。
あの告白は一体何だったんだよ。
まぁ、返事する手間も省けたし…いいか。
萌花、嬉しそうだったなぁ〜〜。
ホントに好きだったんだ、祐介のこと。あの二人には頑張ってもらわないとね。


「遅れてスマンかったな〜!じゃあ今から世界史のプリント学習するぞー。前列の人はプリント取りに来なさい」


<ブブブブッ>

マナーモードにしているケータイがバイブしている。
ったく、授業中にメールなんかよこしやがるバカは誰だよ?

「あ、祐真からじゃん」


『Re:デートのお誘い
次の土曜に、デートしよ!近くにいいとこ見つけたんだ。レス待ってる』