立野舞花君に贈る。
 佐藤義久著。
 我が輩は、人間である。名前はもうある。
 何故、我が輩がこんな文を書いているのか、貴君ならよく分かっているはずである。
 この前、我が輩、どでかい失敗をして、貴君には、誠に申し訳ない事をしたと思っているのである。
 ごめんなさいしたいのである。
 けど、面と向かって言えないのである。
 どうしたらいいか、わかんないのである。
 そうして、今、これを書いている。外では、花が付いていて綺麗である。
 貴君の傷を見てしまった事、本当にごめんなさいなのであるが、貴君は、傷があっても可愛いである。
 我が輩は文豪であるから、このくらいのことはいえます。
 そう、君は可愛いので、是非とも、我が輩の仲間になりたいのである。
 いや、照れてはいけない。本気と書いてマジと読んだのは、一体誰であろうか。夜になると、悲しい気持ちが溢れ出て、まさに拍手喝采というのはこういう事をいうのである。
 浪漫は忘れてはいけないのである。
 わびさびなるものも必要であった。訂正する。ごめんなさいである。
 しかし、立野さんは、可愛いと思うので、これはきっと大事である。
 我が輩は国語が出来る人間である。川端君の話は、たまに耳にする。この前、おばちゃんが話題にしていたのも耳にした。芥川君も、テレビに出てるね。
 僕は大好きである。夏目君のは、あまり読んだ事がない。わかんないけど、もしかしたら少し似ているかもしれない。わかんないであるが、これは、僕の小説である。
 僕の思い、伝わったならば、明日の放課後、待っていて下さい。よろしくお願いしますである。
 では、待ってますである。
 君には、月見草がよく似合う。コスモスも、似合う。
 完。