現実世界に連れ戻されて……

急に恥ずかしくなって……

私は……
繋いでた手を離してしまった。

照れて俯きかげんに微笑む私を見て


「桜色だね。」


悪戯っ子のように茶化していた
あなたも桜色に染まってて……

照れ隠しなのがバレバレで……

でも……
それが凄く嬉しくて

気付かないふりをして

あなたの笑顔を
瞳の奥に焼き付けた。