悩みに悩みまくっている俺の肩を誰かが叩いた。

「西原、まだやってんのかよ。」

「…高野…。」

にやりと笑いながら俺に話しかけてくるのは、高野義孝。

同じA組で、こいつも名桜学園特進科を狙っている。

模試の成績が同じくらいで、いつもライバル視されていた。