よくよく見ると、やたらと大きな鳥だったみたいだ。

姫にぶつかることなく、そいつは向こうへ飛んで行った。

「ちょ…颯大!」

俺の腕の中で姫がもごもごと喋り始めた。

そう言えば姫を引き寄せたままだった。俺は慌てて姫を解放した。