「でもね、颯大が謝りに来てくれたのに、逃げたのは私が悪い。
ごめんなさい。」

姫は俺に頭を下げた。そんな姫をただ見下ろすことしか出来ない俺は、多分すげー格好悪い。

「姫…いいから…。」

やっと出た言葉がそれだった。姫は頭を上げて、少し気まずそうに笑った。