何も言えずに黙っていると、姫は急に立ち止まって初めて俺を見た。

「…颯大。」

暗闇の中でもわかる、キラキラと輝いた瞳。

その瞳に吸い込まれそうな感覚に陥る。

そんな俺に構わず、姫は続けた。