助けを求められた紘子は、無表情で颯大を見ていたが、おもむろに口を開いた。

「…同じクラスだった…?」

紘子の言葉に、つい吹き出してしまった。

それを皮ぎりに咲希も西原くんも笑い出す。

颯大だけは、なんか傷ついた顔してたけど…。

「あははっ、颯大なんか眼中に無かったよねえ!」

「姫…ひでえよ…。」

「じゃ、そんな可哀相な颯大に名誉挽回のチャンス!

颯大、とびっきり素敵な話をしなさいよ!」

咲希にそう振られた颯大は、うしっと気合いをいれると、話始めたのだった。