「っぐは」


「大丈夫?さ、早く」




高校生は、


男の人を置いて


あたしを連れ出した。





「青木和弥だっ!追え!!」





そういう声が後ろから


ザワザワと聞こえた。




あたしと高校生は

追われてるのか?







「ね、あのっ!」


「何」


「これ、どうなってるんですか!?」


「契約者」


「はい?」


「だから、俺ら契約者なんだよ」


「ど、どういう事?…」


「後で詳しく話す」



会話をしながら、

あたしと高校生は走りつづけた。