少しすると、


ひと気のない倉庫裏に下ろされた。






「さ、いくぞ」


「っ…」




車の中で


腕を縛られたあたしは


キッと睨むことしかできなかった。






そして、


倉庫に入ろうとした瞬間


前に誰かが立った。






「待て」






それは、


ごくごく普通の男子高校生だった。





「青木和弥!?…ちっ」


そう言って高校生に

殴りかかろうとした瞬間

腹に蹴りを入れられた男の人。