そう言って怪しい人は、

あたしの腕を掴んだ。






「ちょ、なっ何なんですか!?」


「契約者…」


「は!? だから、何のこッ」


「とぼけるなァ!!」




怪しい男の人は、


近くにあった黒い車に


あたしを投げ乗せた。





「―…きゃっ」


「急いで出せ」




全てが黒だ。



男の人も


車も


あたしの今の状況も



全てが黒の闇。





-どうしてあたしは、


契約者になってしまったのだろう。-