時間を戻すことなんてできない。

だから、前に進むしかない。


3階営業部―――

廊下の窓から中を覗く。

「いないや。」

ここ数日、こんなことばかり。

毎日、私の行動の怪しいことったら・・・。

まるで片思い中の女子学生じゃない・・・この行動って。


片思い?バカだ・・・今さら・・・。


高瀬・・・私を避けてるのかな?

なんて思いながら廊下をウロウロ。

もともと忙しい人だからいなくて当たり前なんだけど・・・。


って・・・どうして往生際が悪いんだろう…私って。


あの日、一晩中泣いてやっとふっ切ったはずだったのに・・・。


だけど、泣いてふっ切れるぐらいなら

とっくの昔にふっ切ってるって?