3階営業部―――
「るりちゃん。」
「先輩!」
彼女が慌てて立ち上がった。
「いい知らせよ。」
彼女の隣のイスを引き出して座る。
「るりちゃんも座って。」
いつもキリッとしていてしっかり者のるりちゃん。
仕事は人一倍熱心で男性営業マンのサポートをしっかりとこなす。
さすがに彼女の机も整理整頓がされているな~と見てしまう。
できるかできないかなんて机を見ただけで判断できるって言うけど・・・
確かに・・・
「社内規程通りよ。
結婚しても辞める必要無いわ。」
「本当ですか?ありがとうございます!」
そのキリッとしたるりちゃんの顔が満面の笑みで溢れかえった。
「お礼なんて言われることじゃないのよ。
だって、本来の規定通り社員が希望すれば
叶うはずのことなんだから・・・。」
それが・・・今までは裏社内規程にしばられ古い考え、慣例に従って来たんだ。
「我社で初の既婚女性社員ね。」
「第一号ですか。」
「そう、第一号!」
思わずるりちゃんの手を握って自分まで喜んでしまった。
「それにママ社員も一号ですね。」
るりちゃんが、そっとお腹に手を当てた。
微笑んでいるその顔は・・・
母の顔をしていた。
自分が諦めたものは・・・なんて大きかったんだろう。
羨ましいの?
でも・・・諦めるには・・・まだ早い・・
そう願いたい。
私にも・・・チャンスが欲しい。
「るりちゃん。」
「先輩!」
彼女が慌てて立ち上がった。
「いい知らせよ。」
彼女の隣のイスを引き出して座る。
「るりちゃんも座って。」
いつもキリッとしていてしっかり者のるりちゃん。
仕事は人一倍熱心で男性営業マンのサポートをしっかりとこなす。
さすがに彼女の机も整理整頓がされているな~と見てしまう。
できるかできないかなんて机を見ただけで判断できるって言うけど・・・
確かに・・・
「社内規程通りよ。
結婚しても辞める必要無いわ。」
「本当ですか?ありがとうございます!」
そのキリッとしたるりちゃんの顔が満面の笑みで溢れかえった。
「お礼なんて言われることじゃないのよ。
だって、本来の規定通り社員が希望すれば
叶うはずのことなんだから・・・。」
それが・・・今までは裏社内規程にしばられ古い考え、慣例に従って来たんだ。
「我社で初の既婚女性社員ね。」
「第一号ですか。」
「そう、第一号!」
思わずるりちゃんの手を握って自分まで喜んでしまった。
「それにママ社員も一号ですね。」
るりちゃんが、そっとお腹に手を当てた。
微笑んでいるその顔は・・・
母の顔をしていた。
自分が諦めたものは・・・なんて大きかったんだろう。
羨ましいの?
でも・・・諦めるには・・・まだ早い・・
そう願いたい。
私にも・・・チャンスが欲しい。