数日後――――お昼の一階オープンカフェ
「同席してもいいかな?」
人事部の加川部長だった。
「あ、はいどうぞ。」
「山本部長から聞いたよ。君が女子社員の為に頑張ってるって。」
「いえ、そんなんじゃないんです。」
「佐藤るり子君のこともそうだが仕事のできる人をみすみす辞めさせるのはもったいない。」
「私もそう思います。」
「いつまでも昔のしきたりに従って行くんじゃ会社も発展しない。」
それって・・・
加川部長の言葉に期待が膨らんだ。
じゃあ、るりちゃんのこと大丈夫なんだろうか?
加川部長の次の言葉を待った。
すると部長は、
「実はね、私の妻もこの会社で働いていたんだよ。」
「そうだったんですか。」
初耳だ。
「ああ、社内恋愛ってやつでね。
付き合って半年ぐらいのころかな、会社に知れてね。
妻は私が転勤になる前に会社を辞めると言い出して・・・
二人ともすぐに結婚したんだ。」
やっぱり昔っからそうだったんだ。
「結婚してすぐに子供ができたから、妻は今までずっと専業主婦だ。でも、会社を辞めてから言ってたよ。『もう少し会社で働きたかった』ってね。」
でも・・・奥さんは大切な人を取ることを選択したのだろう。
だけど・・・今なら・・・
仕事も大切な人もどちらも取るという選択があってもいいはず。
「女性社員が結婚しても仕事を続けられる会社になるべきだと私も思うよ。」
「そうですね。」
そうやってみんなが思っていてもなかなか変えられなかったことがやっと変えられる方向に向かっている。
「佐藤るり子君のことは問題ないだろう。」
部長の口からその言葉が聞けた時心底ホッとしたのだった。
なんだか自分のこれからにも転機が訪れるんじゃないかって・・・
「同席してもいいかな?」
人事部の加川部長だった。
「あ、はいどうぞ。」
「山本部長から聞いたよ。君が女子社員の為に頑張ってるって。」
「いえ、そんなんじゃないんです。」
「佐藤るり子君のこともそうだが仕事のできる人をみすみす辞めさせるのはもったいない。」
「私もそう思います。」
「いつまでも昔のしきたりに従って行くんじゃ会社も発展しない。」
それって・・・
加川部長の言葉に期待が膨らんだ。
じゃあ、るりちゃんのこと大丈夫なんだろうか?
加川部長の次の言葉を待った。
すると部長は、
「実はね、私の妻もこの会社で働いていたんだよ。」
「そうだったんですか。」
初耳だ。
「ああ、社内恋愛ってやつでね。
付き合って半年ぐらいのころかな、会社に知れてね。
妻は私が転勤になる前に会社を辞めると言い出して・・・
二人ともすぐに結婚したんだ。」
やっぱり昔っからそうだったんだ。
「結婚してすぐに子供ができたから、妻は今までずっと専業主婦だ。でも、会社を辞めてから言ってたよ。『もう少し会社で働きたかった』ってね。」
でも・・・奥さんは大切な人を取ることを選択したのだろう。
だけど・・・今なら・・・
仕事も大切な人もどちらも取るという選択があってもいいはず。
「女性社員が結婚しても仕事を続けられる会社になるべきだと私も思うよ。」
「そうですね。」
そうやってみんなが思っていてもなかなか変えられなかったことがやっと変えられる方向に向かっている。
「佐藤るり子君のことは問題ないだろう。」
部長の口からその言葉が聞けた時心底ホッとしたのだった。
なんだか自分のこれからにも転機が訪れるんじゃないかって・・・