まずは私の機体がリニアカタパルトにスタンバイした。

Mk―Ⅱの両脚がカタパルトに固定される。

「出撃のタイミングをMk―Ⅱに譲渡します」

オペレーターのレノンの声がコクピットに届く。

「了解」

私は舌で軽く唇を舐め、渇きを癒した。

「ソルジャーMk―Ⅱ、白金茜、行っちゃうんだから!」

強烈な加速と共に、弾丸よろしくMk―Ⅱが宇宙空間へと撃ち出される!

続いて真紅郎機。

「オーディン、カタパルトデッキへとスタンバイして下さい」

この指示で、真紅郎は機体の脚部をリニアカタパルトにドッキングさせる。

「カタパルトスタンバイ。出撃タイミングをオーディンに譲渡」

レノンの声で、カタパルトのオーディンが前傾姿勢をとった。

「I have control。帝真紅郎、オーディン出る!」

リニアカタパルトが凄まじいGと共に機体を加速させ、弾丸のように射出する!