ヘルメットをかぶり、バイザーを下ろし、ひとっ飛びでMk―Ⅱのコクピットに滑り込む。

無重力だからできる芸当だ。

装備はハイバスターランチャー。

この辺は真紅郎が乗っていた時と同じらしい。

イグニッションスイッチを押し込むと、サーボモーターの音と共にコクピットハッチが自動的に閉じ、心地よい振動と共に機体のジェネレーター回転数が上がっていく。

アイドリング状態。

その状態のまま、私はメインモニターに映る向かいのハンガーのAM…シャープなフォルムのツインアイの機体を見やった。

真紅のボディカラーを持つ、見た事もないAM。

あれが真紅郎の新しい相棒、オーディンね…!