「しまった…!」

慌ててグングニルに持ち替え、シェリン奪還を試みるも時既に遅し。

レイカー達はシェリンのシャトルを鹵獲すると、最大戦速で宙域を離脱する。

「お前の新しい剣の性能をもう少し見せてもらいたいところだがな」

レイカーの声が通信機から聞こえる。

「今回の私の用件は生憎とお前ではない。お前の相手は後日ゆっくりとさせてもらおう…無論白金茜、君もな」

嘲笑うかのように青白いのスラスターの炎の光を残して消えていくレイカー達。

「くそっ!」

コクピットのコンソールパネルに拳を叩き付け、俺は歯噛みするしかなかった。