「ちょっと真紅郎!」

茜が再び通信に割り込んだ。

「貴方失礼じゃない!?シェリンは地球圏で誰もが知ってる歌姫よ!反戦の象徴ともいえる存在よ!それが何でコンロット社と繋がりがあるのよ!?」

「別に彼女がコンロット社の人間だとは言っていない。だが身内がコンロットにいるとか、茜のように恋人がコンロットの人間だという可能性もある」

俺は軽く目を閉じる。

俺と茜の会話を聞いていたシェリンは。

「帝少尉…私はコンロット社とは何の繋がりもありません。胸を張って…断言いたします」

温和な雰囲気からは想像もできないほど、毅然とした声で告げた。