ピシャリと一喝し、俺はシェリンに言った。

「幾つか質問をさせてもらいたい」

「ええ、構いません、どうぞ」

「ならば」

軽く咳払いをする。

「貴女方の乗っているシャトルを襲撃したのは、AM開発メーカーのコンロット社の私兵部隊だ。最近報道されているので知っているかもしれないが」

「ええ、存じ上げております」

ならば話は早い。

「コンロットのターゲットは、商売仇の帝重工、そして帝重工のAMを制式採用している国連軍のみだ。民間の…しかも貴女のようなアーティストを標的とする理由が俺には解せん」

「……」

シェリンは黙って俺の話を聞いていた。

「単刀直入に言う。シェリン・コスミティア、貴女はコンロット社と何か繋がりがあるのか?」