出力60%。

私はゲージが規定値に到達したのを確認して、トリガーを引いた。

「馬鹿、危な…っ!」

慌てる真紅郎の声が聞こえたけど気にしない。

射線を退くオーディンの姿が見えた。

アイツなら友軍機のビームに巻き込まれるような間抜けはやらないでしょ。

「ハイバスターランチャー、シュートッ!!」

砲口に粒子の収束する光。

直後、ソルジャーMk―Ⅱの撃ち放ったロングレンジビームキャノン、ハイバスターランチャーが燃える炎のような奔流を虚空へと伸ばす!

射線にいたのは5機のドラグーン。

言うまでもなくビームを浴びて瞬時に融解する。

最大出力ならば核シェルターさえも貫通するという重ビーム兵器だ。

AMなどひとたまりもないだろう。