「それだけ?」


『うん!』


私は顔を挟まれてたけど頑張って頷いた。


「じゃぁ何でさっきから俺の顔見なかったの?」


・・・出来ればそれは聞かないで欲しかった。


『い、言わなきゃダメ?』

私の言葉に陽くんは何も言わないでただ見つめてきた。

その目が言えって言ってる。


『よ、陽くん見るとね?すごくドキドキしてなんか恥ずかしくて!だからね英語教えてって頼むのだってすごく緊張するの・・・』


私は一気に言った。


ふー、言ったぞ〜!




・・・あれ何で陽くん何も言わないで下向いてるんだろ?


とゆうかそろそろ手を離して欲しい。


『陽くん?』


「なんかすごく嬉しいんだけど」


そう言って陽くんは顔を上げた。



あ、笑ってる。


・・・さっきまでの不機嫌な様子の陽くんじゃない。
良かった〜



陽くんの笑顔好きだな〜


・・・え?待って?
だんだん陽くんの顔近くなってない?


そう思ったら陽くんにキスされていた。


「英語くらい教えるよ?」



そう陽くんが言って再び私の手を引いて歩き出した。


いつもいつも・・・不意打ちすぎる。
その笑顔もそのキ、キスも!