「・・・くん」



「・・・」


・・・誰かに呼ばれてる?



「・・・ょぅくん」



俺が好きな声。



「・・・ん?」


ずっと聞いていたい感じ・・・



「陽くん起きてっ」



しばらくして七香の声に
起こされた。




「私、もう帰るね。
私も寝ちゃって遅くなっちゃた」



七香が帰る?

その言葉に一気に
眠りから覚めた。


「やだ」



「えっ」



「やだ」



ぎゅ〜っ



七香が帰らないように
きつく抱きしめてみた




「陽くん〜っ」


七香はちょっと困った声出してる。



「もう七香お嫁に来て」



「っ」



うん,本当にそう思う。



しばらくぎゅ〜ってしてたけど



「・・・送る」



「うん、ありがとう」




七香を家まで送ることにした