七香ってふわふわしてて
何か良い匂いするし。



なんだか安心して
眠くなってきた。



「七香、部屋行こ?」



「へ?う、うん」



ーー・・・



「陽くんの香りがする〜」


俺の部屋に入った七香の第一声はそれだった。


しかもなんだか嬉しそう。七香が嬉しいならなんでもいいんだけどね・・・


あぁやっぱり眠い。



「・・・うん」



「・・・陽くん?」



「・・・うん」



「眠いの?」



「・・・うん」



七香と一緒に居ると幸せで
心が温かくてどうしても眠くなる



ギュッ



抱き締めたら七香の顔が
急に赤くなった。


「よ、よぅくんっ」



眠るときは七香の体温を
感じていたい。
それが俺の適温。



「おやすみ」



ちゅっ



七香に軽くキスをしてそのまま
ベッドに寄りかかって眠りについた



「か、風邪ひいちゃうよ〜?」



そう言った七香の声はもう子守唄でしかない。