部屋に招いてもらってから私はずっと愛さんと話していた。
学校の話をしたりデザートのおいしいカフェの話をしたり・・・
だってすっごく楽しいんだもん!
「愛さん・・・あの」
「さん付けじゃなくていいよ〜!私、堅いの苦手だから!」
私の声を遮って愛さんが言った。
「えっと・・・・・・愛ちゃん?」
その瞬間、愛さん・・・もとい愛ちゃんは勢いよく私に抱きついてきた。
嬉しいけど・・・
く・・・苦しい・・・!
「"愛ちゃん"だって!
嬉しいよー!!七香ちゃん本当大好き!!
妹にしたい〜!!陽くんにもったいないよ!」
「えへへ」
その言葉が嬉しくて多少苦しかったけど笑いながら愛さんと抱きしめあっていた。
グイッ
突然腕を引っ張られて愛さんとは違う腕の中に抱きしめられた。
それはもちろん黙って話を聞いていた陽くんの腕で
そーっと下から覗くと
・・・とても不機嫌そうな
顔をしていた。