学校から陽くんのお家までは本当にあっという間に着いた。
「愛さんいるかな?」
私がわくわくしながら聞くと陽くんは苦笑いしながら
「いると思う」って答えた。
−ピーンポーン・・・
チャイムを鳴らすと中から走ってくる音がして
ガチャ
って扉が開いた。
「いらっしゃい!!」
中から出てきた女の子はそれはそれは可愛かった。
何て言うのかな?
フランス人形みたいっ!
陽くんと同じ色のサラサラの髪を2つに結んでて睫毛も長くて瞳は綺麗な薄茶色をしていた。
・・・双子って言ってもあまり似ていないかも。
にこって笑顔を向けられて若干陽くんの笑顔にも似てて思わずドキってしてしまった。
「さ、入って入って!」
愛さんに見とれつつ促されて私はお家にお邪魔した。
「お邪魔します〜!」