「それは…できないかな。 僕も頑固者でね。
狙った獲物は逃がさない。

君から美海を奪ってみせるよ。」



そういい放つと背を向けた



ぞくぞくと体の底から沸いてくる怒りを押さえながらボールを強く床に叩きつけた



その音と同時にタナカカイの足はピタリと止まり
また振り返った



「そうだ、俺の双子の妹、バスケ部はいるからよろしくな〜」



そう言って最後に憎たらしい笑顔



妹とかどうでもいい
つうかこの体育館タナカ家立ち入り禁止にしてえ



俺はタナカカイの言葉を無視して
またシュート練に励んだ