｢やっぱりね、帰りまでに言わないとぶっ殺す｣
一瞬にして血の気が引いた気がした
こいつ本気だ
｢当たり前だろ…。まかせとけ…｣
｢あと、どうして美海が変身したか考えてみなさいよ？｣
｢は？｣
なんで変身したか？
｢あんたね、あの日から手すら握ってないらしいじゃない!?
しかも毒舌野郎だし
意外とマイナスな美海はどう思うかしら？｣
｢な、そんなことお前に関係ねえだろ！
ただタイミングっつうものがあんだろうが！
俺が急に優しくなってもきしょくわりいし…｣
いいわけを並べる俺も情けない
｢あっそう！一応言っとくけど美海はね、世間一般的から見て可愛いのよ？
いつ誰に奪われても知らないんだから！｣
それだけ言い残して
高橋は教室へ戻っていった
