廊下に出るとなぜか緊張が俺を襲う



恋愛とかそんな可愛らしいもんじゃない



ただの恐怖からの緊張



「何かしら〜?隼人くん?」



腕を組みながら俺を見てニッコリと笑う



「いや、あのさ、あいつ!美海!どうなってんだ?」



俺がそう言うと
高橋はニヤニヤと俺を見下す



「美海がどうしたの〜?いつもの何が違うのかしら?」



嫌らしいやつ
俺にあの言葉を言わせようとしてやがる



「だから、なんつうか…いつもより…可愛いっつうか…ー」



なんだか高橋の前でこんなこと言わされて
かっこわりい



「そうね〜。可愛いいわよね〜。それを本人に言ってあげたのかしら?隼人くん?」



うぅ、かんが鋭すぎる…


「い、言ってません。ごめんなさい」