手を引かれながら帰る帰り道



何もかもが
明るく見えて



やっぱり
こんな何気ないことが
何より幸せだと思ったの



家の前に着くと
一旦手は離れるけど
隼人はもう一度美海の手を取った



「あ、俺んち寄ってく?」




そんなこと聞いたくせに
美海が答える前に手を引く隼人



「え、まだ何も答えてない」



「うるせー。どうせ暇だろ?」



「まあ、そうだけど」




まったく、強引なんだから!何て心の中で言ってみたり




とりあえず美海は隼人の部屋に寄ることにした