病院にやっとついて海くんに部屋を聞いて足を急がせた



目の前にドアが現れたとき思わず勢いよく開けてしまう



隼人に会いたい気持ちと
あと一つ



空ちゃんに謝りたい気持ち



勢いよく開けたドアの向こう側にはもちろん空ちゃんと隼人の姿があった



「美海・・・。」



驚いた顔をしてこっちを見ている隼人



美海は空ちゃんの目の前まで行って唾を飲み込んだ



「あの、ちょっと話したいことが。」




美海がそんなことをいうと隼人は焦って立ち上がる



「ちょっとまって、落ち着けって」



たぶん美海が空ちゃんに文句を言うと思っているんだろう



何故かすごくあたふたしている隼人



そんな隼人に比べて空ちゃんはゆっくり頷いた



「あたしも、美海ちゃんに話したいことある」




それでも焦っている隼人
そんな隼人の腕をガシッと誰かが掴んだ




「お前には俺が話しがある」



そんなことを言ったのは
海くんだ




隼人は少し海くんを睨むと海くんの後をついていった