「それはどっちもどっちって感じね!」
部活の片付けの時に愛子に昨日のことを話してみると
腕をくんで美海を横目で見る
「確かにあたしが美海の立場だったら同じようになっちゃうかもしれないけど〜」
「でしょ〜?」
共感してくれた愛子の手を握って目を輝かせてみるけど愛子はため息をつく
「でも君達のカップルどっちも頑固そうだから美海からさっさと謝っちゃいなさいよ」
うぅ・・・
確かにそうだけど
そっと隼人を見てみると
また空ちゃんと話してる
なんだか最近どんどん仲良くなってきてる
女の子が苦手な隼人が
楽しそうに話してる
美海が知らないところで
隼人がどんどん変わっていくような気がして嫌だ
早く仲直りしなきゃ
ほんとに空ちゃんに取られちゃうかもしれない
「一応今日の帰り話してみるよ」
一番怖いのは
隼人がいなくなっちゃうこと
隼人が美海のことを必要としてくれなくなっちゃうこと