前の席のあなたサマ。



やっぱりあなたのことが好きみたいです。


だって、この手を離したくないから。



ずっとずっと、

握っていたかった。



私は、あなたの彼女になれますか?








私はよく、
「つきあっているの?」
とみんなから聞かれるようになりました。


どんなに仲が良くても、
恋人でないことは私もわかっています。


だから「付き合ってないよ」と決まり文句のように言うしかなかったんです。






そんなに好きなら告白すればいい。


何度も自分から告白しようと思いました。






でも、無理なんです。



この関係が壊れてしまったら、もう、元の二人には戻れないでしょう?



もし、結果が駄目だったらと考えると行動に移せなかったんです。


すごく、すごく、

臆病なんです。



だって、すごく好きだからあなたを失いたくはないです。









ある日、あなたはこんなことを私に言いました。










「お前を一番頼りにしている」















正直、嬉しかったです。



でも、よく考えればそれが答えでもありました。






あなたは、私のことを最高の友達と思っている。




そうでしょう?



だから、私は決めたんです。








あなたにとって、大切な友達になりたいと。




あなたのことは、
今でも大好きです。


すごく、すごく、好き。


でも、それは恋人にはならない。


あなたは最高の友達です。



初めてできた、
大好きな男友達。






イタズラ好きでたまに私を傷つける、あなた。


でも、
困った時は必ず手を差し伸べてくれる、あなた。



あなたは私の王子様。








あなたサマ、大好きでした。






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