「俺の責任だよな…なのに今まで一緒にいてくれたんだ…ありがとう。」

「どういう事?」

「俺、見たんだよ。」





旦那は駅で私が車に乗り込むとこや、家の近くまで送ってもらったのを見てしまったと言ってきた。



…知ってたの…。



知ってて、何も言わなかったの…?



「そいつと今までいたの?」

無言で私は小さく頷いた。

「そいつと一緒になりたいの?」

私は何の反応もしなかった。

「好きなの?」

「わかんない…。あのね、今日で全部終わったんだ。」

「なにが?」

「もう会わないと思う。」

「そっか…」

「怒らないの?」


旦那の顔を見ると旦那は優しく微笑んでいた。