家に帰ると9時を過ぎて旦那は帰宅していた。





「どこ行ってたの?」


泣き腫らした顔を隠すのが手一杯。


「泣いてたの?」

「…俺だよね…?」


違う…。


「………。」

「なんか言えよ。」


言えないよ。


「サラの事だけど…。死んじゃわないかって不安だったけど、今日な駅前で見た。男と歩いてたよ。昨日までのあれは何だったんだって、少し笑えちゃってな…でも、安心した。」

「そうなんだ…」

「なぁ…これで俺達…元に戻れるかな…。」