ドライブをしながらリサコに何度も触れた。


この髪、この肌、この手…


全部初めて触る感覚。


リサコなんだ。


この人はリサコなんだ。


俺が愛するリサコなんだ。


バカか、俺は。


本当に嫌気がさす。


ドライブが終わって、別れの時。


リサコは寂しそうに笑った。


一緒にいたいと思ってくれてる。


旦那の元へ帰りたくないんだ…。


俺は…


切ない顔をした。


”こんな俺でごめん”って…。


リサコ…ごめん。