「なんですか…」

「ここでは話しにくいので、中に入れてください。」

「………どういう関係ですか?」

「わかるでしょ、こんなシチュエーション…」



ムカついた。
なんか呆れた顔と態度にイラッとした。



「……入ってください。」





リビングに座ると女は部屋中を見渡して、写真立てに目を止める。


「仲…いいんですね。」

「主人とですか?……当たり前です。」




お茶を出すと、サラは淡々と話し出した。




「あのぉ、ご主人と別れませんか?」



はっ?


何、急に…。


ふざけてる。