“ドンドンドンッ”
インターフォンなんか勿体無くて使えるか。
「はい?」
親父か。
「あぁ羅葡さん、どうされましたかな?」
「チョットお話宜しいですか?」
「えっ!?あっあぁどうぞ?」
「おはいりになって?」
奥から母親。
「失礼します」
「どうかなさいました?」
この母親、生理的に受け付けない。
女王気取りだ。
「光希の事、許してであげて下さい」
「「えっ!?」」
「子供を馬鹿にしないで下さい」
「何を仰ってるのかわからないのですが?」
「光希が変わったのは私が原因だから恨むのは私だけにして頂けないでしょうか?」
「……」
「誰だってあんな事されたら気が狂って路を反れてしまいます。でも、それを支えてあげるのが親の役目だったんじゃないんですか?」
「偉そうな事言わないで!!私たちの幸せを壊した本人にそんな事言われたくないわよ!!」
「だからって…だからって子供に当たることないじゃないですか……光希がどんな気持ちで今まで生きてきたと思ってるんですか?」