そしてあたしを、


抱きよせた…



力は、強くなる。


「ゆ、悠貴先輩…?」


「ぁっ…、ごめん…」


先輩があたしを離す。


「じゃ、俺、消毒道具片づけてくから…」



「はい…」


あたしは、ドキドキしたまま、

グラウンドへ戻った。