そんなに見ないでよ…
入って来た瞬間からすごいジロジロ見られてる。しかもありえない人数の不良に。
一番奥に着くと、マンションのリビングにあるのと同じような真っ黒なソファーがあり、そこにはやはり龍平が堂々と座ってた。
「羽流ちゃん、龍平の隣座って」
あたしあんな目立つところに座るの?一体これから何が始まるのよ…
「雅…」
戸惑いを隠せないあたしは、あそこに本当に座るの?って目で訴えた。
「大丈夫」
雅がニッコリ笑ったら、ちょっと安心できた。
雅と虎太郎はソファーの両端に立ってる。そしてあたしと龍平はソファー。この倉庫全体を一望できた。
何人いるんだろう。それにしても皆髪がすごいカラフル。バイクも派手だし。