手間の虎太郎の部屋。

「お邪魔しまーす」
虎太郎の部屋は漫画とCDで足の踏みどころがなかった。

「虎太郎ー。朝だよ、起きてー」

漫画とCDを踏まないようにそろそろとベッドまで迎う。

虎太郎はうーんと唸っただけで起きる気配がない。

動物園の虎みたい…
そんな可愛い虎太郎に笑ってしまう。

「虎太郎起きて!!」
ガバッと布団を引きはがした。