――――熱い…

そう思って目を覚ますと、そこはもう火の海だった。

「お母さん!!お父さん!!」

叫んでも叫んでも見えるのは燃え盛る炎だけ。

「熱い!!熱いよぉ!!」

必死で炎の中を逃げた。

お母さん!!お父さん!!

無我夢中で外に出た。どうやって、どこから出れたのかは覚えてない。

燃える家を泣き喚きながらあたしはお父さんとお母さんの名前を呼んだ。